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海自曲技飛行チーム「ホワイトアローズ」
初代編隊長 市川芳征3佐に聞く

2020年1月27日更新

 レッドブル・エアレースの会場を眼下に、4機で編隊を組みながらパイロンの上空を飛行する「ホワイトアローズ」(9月7日、千葉市の幕張海浜公園で)

 T5の各機は、3メートル間隔を保ちながら編隊を組みレース会場を通過した

 「ホワイトアローズ」1番機の機長で、初代編隊長の市川芳征3佐。左は同隊のシンボルマーク

・・・他

海自201教空・小月 プロペラ機の強みを生かす コンパクトな演技が魅力

 「将来は教官として小月に戻り、ホワイトアローズの一員になりたい」――。海自の飛行学生たちが熱くそう語るのが、小月教育航空群201教育航空隊のベテラン教官で構成される海自唯一の曲技飛行チーム「ホワイトアローズ」だ。昨年、千葉市の幕張海浜公園で開催された「レッドブル・エアレース」で一般イベントデビューを果たし、航空ファンの間で一気に知名度をアップさせた。学生教育に使用される小型のプロペラ機T5初等練習機4機を巧みに操り、高度な操縦テクニックで大空を優雅に飛び回る姿は、ジェット機のT4中等練習機を駆る空自「ブルーインパルス」とはまた違った魅力にあふれている。一般デビューから2年目となる「令和2年」の抱負を小月基地で「ホワイトアローズ」の初代編隊長で1番機機長の市川芳征3佐(51)に聞いた。(聞き手星里美)


チーム立ち上げは22年前

 ――ホワイトアローズの結成はいつですか。

 市川編隊長 海自の曲技飛行チームは1998年、「飛行技術研究班」として立ち上げられました。これは教育航空集団の自主研究として発足し、一つ目に学生教育のための飛行教育技術の向上、二つ目は学生の学習意欲の向上、三つ目は海上航空の広報活動を目的に開始されました。

 その後、検証を重ね、安全性の確保が図られました。特に操縦技術面では、T5は地面に近い場所で課目を行うことから、パイロットの心理的負担など安全性を徹底検証しました。2001年に内容が固まり、ついに「4機編隊での展示」という運びになりました。

 当初は小月基地のイベントで飛行し、その翌年から海自の教育航空部隊がある鹿屋と下総で飛行展示を行ってきました。数年間こうした活動を続けてきましたが、もともと我々の任務は航空学生の教育ですので、そちらのほうが多忙になり、小月基地の入隊式や基地祭だけの活動になりました。

 そうした中、展示を視察された当時の村川海幕長から、広報効果が高いというお話をいただき、初めて海自の「曲技飛行チーム」として公式に活動していくことが認められました。

 それまでチーム名は、T5のニックネームである「ルーキー・フライト」や「ブランエール(仏語で白い翼)」という名称で活動していましたが、海自の広報活動として展示飛行を行うということで、隊員から名前を公募し、18年、「ホワイトアローズ」に正式に決まりました。

14人のベテラン教官で編成

 ――現在の編成や活動内容を教えてください。

 市川編隊長 T5、1機あたり3〜4人が指定され、現在は4機、14人の教官が「ホワイトアローズのメンバー」として曲技飛行訓練に当たっています。メンバーに加わった者は、各機の前任者に習い、技を身に付けていきます。最初に副操縦士の資格を取り、その後、機長資格を習得していきます。私自身は、この部隊の勤務は3回目で、通算では13年。1回目の勤務の時は、ホワイトアローズの立ち上がり期に当たる「飛行技術研究班」に加わりました。

 ――訓練の内容は。

 市川編隊長 我々の任務は学生教育ですので、その中で・・・

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魅せる演技を追求!「ホワイトアローズ」のメンバー

1番機機長 神代(こうじろ)貴之3佐(48)

 小型プロペラ機ならではの通好み≠フ編隊飛行やアクロバット飛行をお楽しみください。今年の抱負は「さらにチームとしての技に磨きをかける!」

1番機副操縦士 藤原彰彦3佐(44)

 海自は艦船だけでなく、ジェット機やヘリも運用しています。パイロットに興味がある方は選択肢の一つに考えてみてください。

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