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 朝雲寸言

 国家はよく動物にたとえられる。国を表す動物の代表といえば、自他ともに認めるロシアの熊であろう。イギリスはライオン、フランスは雄鶏、中国は龍、そしてアメリカを象徴する動物といえば白頭鷲である。

 ここに象徴的な一枚の風刺画がある。日清戦争後、弱体した中国の利権を争う世界の列強の姿を動物で表している。画面中央に弁髪(べんぱつ)の龍が瀕死の状態で横たわり、その上でイギリスのライオンとロシアの熊が睨(にら)み合っている。画面の下には両者を窺うような鋭い目つきの豹(ヒョウ)がいて、背中にJAPANという文字が見える。後方にはアメリカの白頭鷲とドイツの黒いコウノトリがいて英・露の隙を狙っている。イギリスの陰にいる犬はイタリア、禿(はげ)鷹(たか)はオーストリアのようだ。

 中国にとっては屈辱的な風刺画に違いない。アヘン戦争から日清戦争、そして日中戦争を経て共産党政権の樹立に至るまでの百年を中国は「百年屈辱」と呼ぶ。その怨嗟(えんさ)の国民感情は我々には推し量れないものかもしれない。

 一方で韓国は植民地時代の日本の暴虐を意図的に歴史として教え、戦争博物館で国民に展示している。現代の日本人が韓流やK―POPに拍手するのとは対照的に反日の姿勢を強めている。

 米中の貿易戦争が始まったと識者はいう。北朝鮮情勢も併せ見ると、韓国に対して冷静になった方がお得ですよと、逆に心配になるのはお節介が過ぎるのか、人が良すぎるというのか。

(2019年6月13日付『朝雲』より)

 

 

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