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 防衛関連ニュース

小野寺大臣 新春に語る(全文)
安保環境一層厳しく②

2018年1月5日更新

 大臣にインタビューする中島毅一郎朝雲新聞社社長

「イージス・アショア」最速で整備

 ――北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対応するため、昨年末(2017年)の閣議で、地上配備型の「イージス・アショア」の導入が決まり、30年度予算案に必要経費が盛り込まれました。

 小野寺大臣 北朝鮮の弾道ミサイル能力がさらに向上されていく中、一刻も早く、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃から全国を常時・持続的に防護する能力を抜本的に向上させ、国民の生命、我が国の領土・領海・領空を守り抜く万全の備えを構築する必要があると考えています。

 このため、昨年末に、「イージス・アショア」を導入することを決定いたしました。今後、最速のスケジュールで整備を進めていけるよう必要な取り組みを着実に行い、我が国の弾道ミサイル防衛能力の抜本的向上を図ってまいります。


オスプレイは水陸両用作戦の中核 災害救援や離島の急患輸送にも有益

 ――今年(2018年)3月には、陸上総隊と水陸機動団が新編されます。新たな体制構築に向けた部隊新編の意義について、導入を進めるオスプレイ運用のメリットなども含めてお話し下さい。

 小野寺大臣 本年3月の陸上総隊の新編により、陸上総隊司令官が、①陸自の各方面隊を一元的に指揮するとともに、②統幕、自衛艦隊(海自)、航空総隊(空自)との調整を一元的に担う――ことになり、従来の五つの方面隊が並立している体制に比べ、弾道ミサイル攻撃や島嶼部に対する攻撃、大規模災害等の全国レベルで機動的に対応すべき事態において、迅速かつ的確に防衛体制を構築することが可能となります。

 また、水陸機動団は、島嶼への侵攻があった場合に、速やかに上陸・奪回・確保するための本格的な水陸両用作戦を担う部隊であり、水陸機動団の新編により、島嶼部の防衛体制が強化されます。

 陸自V22オスプレイは、水陸機動団の空中機動など水陸両用作戦の中核として活用することを考えておりますが、現有のCH47J輸送ヘリに比べ、最大速度が約2倍、航続距離が約3倍と極めて高い性能を有しており、陸自の島嶼防衛能力の強化を図るために不可欠な装備品です。

 このため、防衛省としては、水陸機動団との一体性などの観点から、佐賀空港に配備する予定ですが、その高い能力を活用することにより、全国での災害救援や九州地方にも多く所在する離島での急患輸送にも有益であると考えています。


空自F35A、航空優勢の確保に期待

 ――空自への導入が進む最新鋭のF35Aステルス戦闘機の運用構想についてはいかがでしょうか。

 小野寺大臣 F35A戦闘機については、現有のF4戦聞機の減勢に適切に対応し、防空能力を向上させるため、計42機を取得することとしています。

 F35Aは空対空戦闘において、先に敵を発見して撃破するために必要不可欠なステルス性や、ネットワーク戦闘能力などに優れていることに加え、マルチロール(多機能)機として空対地攻撃能力も有している最も先進的な機体です。

 こうした最新鋭の機能・性能を有するF35Aは、平成30年から三沢基地への配備を開始し、以降、順次配備を行っていきます。

 42機のF35Aは、全て三沢基地の2個飛行隊(平成30、32年度にそれぞれ新編予定)で運用されることになります。

 有事に際しては、他のF15飛行隊やF2飛行隊、地対空誘導弾部隊、航空警戒管制部隊、空中給油部隊などと共に防空戦闘に従事し、高いステルス性と優れたセンサー、編隊間データリンク(MADL)や戦術データリンク(LINK―16)による高い状況認識能力を発揮して、組織戦闘力を飛躍的に高めつつ、巡航ミサイルや敵の第5世代機、爆撃機に対処することにより、島嶼部防衛の前提となる航空優勢の確保に大きく貢献することが期待されています。


機会均等と適材適所で女性自衛官の活躍を後押し

 ――防衛省は昨年4月、「女性自衛官活躍推進イニシアティブ」を発表するとともに、陸自の普通科中隊、戦車中隊などへの配置が女性自衛官に開放され、全自衛隊で女性自衛官の配置制限が実質的に撤廃されました。大臣の女性自衛官に対する期待と構想についてのお考えはいかがですか。

 小野寺大臣 昨年4月に策定した「女性自衛官活躍推進イニシアティブ」においては、時代と環境に適応した魅力ある自衛隊を目指し、自衛隊において女性の活躍推進に取り組む意義とそのための人事管理方針を明確にしました。

 そして、現在約6%である女性自衛官の比率を倍増させるという高い目標を掲げ、これまでの配置制限をさらに見直し、実質的に全て解除することにしました。

 従来の女性自衛官に対する配置制限は、近接戦闘における戦闘効率の維持などの観点から、個人の能力等の有無によらず、女性の配置を制限するものでした。

 その見直しは、意欲と能力・適性のある女性自衛官が、あらゆる分野で活躍する機会を開くためのものです。既に数多くの女性自衛官が北海道から沖縄まで、また遠く海外で、重要な責務を担いながら今日も勤務しています。女性自衛官のさらなる活躍は極めて重要な課題であり、機会均等と適材適所の配置という原則の下、女性自衛官の活躍推進に一層努めていきたいと考えています。


小野寺大臣 新春に語る(全文) 安保環境一層厳しく③

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2018自衛隊手帳
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