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 防衛関連ニュース

見て学べる豊洲新市場
見た目は博物館、中は生鮮取引場

2018年12月27日更新

 マグロのセリが行われる水産卸売場棟。セリのピークは午前6時ごろで、その場面を見るには早起きが必要だ


 歩行者用デッキから望む「豊洲市場」7街区の管理施設棟。3階には飲食店街があるほか、水産卸売場棟への連絡通路がある


 青果棟の見学コース最奥にある見学スペース。まるで博物館内の展示会場のようだ


 水産中卸売場棟の4階にある物販フロア「魚がし横丁」。ここには築地時代の店舗が軒を連ね、毎朝、多くの人や運搬車が行き交っている

 〝世界最大級の水産物卸売市場〟として知られた東京都中央区の「築地市場」が今秋、83年間の歴史に幕を閉じ、代わって10月11日、新たに「豊洲市場」(江東区)がオープンした。最先端のウォーターフロントに完成した新たな卸売市場として、連日、外国人も押しかけ、にぎわいを見せている。年末年始に「豊洲市場」を訪れる人のために、その見学コースを紹介しよう。(文・写真 古川勝平)


歩行者デッキで各市場街区へ 青果棟や水産卸売場棟
「魚がし横丁」で買い物も

 東京・臨海部を走る新交通システム「ゆりかもめ」の市場前駅で下車すると、目の前には、まるで博物館の外観さながらの「豊洲市場」が広がっていた。駅からは歩行者デッキで市場の各街区につながっており、旬の果物や野菜を取り扱う5街区の「青果棟」、飲食・物販店舗が軒を連ねる6街区の「水産仲卸売場棟」、早朝からセリが行われる7街区の「水産卸売場棟」にそれぞれ直行できる。


5街区

 「青果棟」には見学ギャラリーが一方通行で伸びており、来場者は仲卸市場の真上を歩きながら窓越しに内部を見学できる。最奥の広いデッキからは青果卸売場の全体が展望でき、眼下では業者がフォークリフトで荷さばきをしていた。

 夫婦で観光に訪れたという千葉県船橋市の新保達雄さん(71)は、「築地と比べてスペースが広く、ターレ(運搬用電動車)の行き来が良くなっている。仕事もしやすいのでは」と話した。


6街区

 6街区の3階フロアには飲食店が多く軒を連ねており、来場者も仲卸売場から仕入れた新鮮な食材を使った料理を堪能できる。寿司や海鮮丼の店が多く、休日のランチタイムには「2時間待ち」の行列ができる。

 その奥には見学ギャラリーの入り口があり、ターレの展示のほか、廊下の窓からは眼下に仲卸売場を見下ろせる。さらに奥まで進み、エスカレーターで4階に上がると物販店舗「魚がし横丁」が広がる。ここでは一般客も買い物が可能で、青果や各種新鮮な食品を扱うほか、プロ向けの調理用器具や衣服なども購入できる。


7街区

 7街区の「水産卸売場」では国内外からの水産物が売買されており、中でもマグロ卸売場のセリに注目が集まる。早朝6時ごろがピーク時間のため、見学するには早起きが必要。セリの様子は通路の窓から見ることができる。なお、より間近で見られる「マグロせり見学デッキ」は来年1月15日から公開される。事前申込・抽選制のため、詳細は別途HPで確認しよう。

 宮城県から高速バスで観光に訪れ、職人がマグロを片付ける様子を眺めていた三浦修人さん(20)は「(築地から豊洲に移ったころ)テレビでは新市場での仕事が進んでいないと報じていたが、職人さん方はみな順応されていて、すごいなと思った」と話した。

 豊洲市場には連日、多くの観光客が訪れ、築地時代の衛生問題も克服したかに見えるが、その一方で「築地と同じ(水産施設の)使い方になるので衛生面が良くなるわけではない」との指摘もあり、場内の設備はなお改善の余地がありそうだ。

 また、「各棟が離れているため買い物がしにくい。一般客への仲卸売りもなくなったため、客足が減った」との声も聞こえる。

 これから歳末商戦の時期となり、豊洲市場には多くの買い物客が押し寄せる。そこで外国人を含む一般客からどのような評価を受けることになるのか。初めての年末年始が、豊洲市場の今後の試金石となるかもしれない。

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