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 防衛関連ニュース

岩屋防衛大臣 新春に語る「多様な視点の活用」に意義
女性自衛官の活躍推進

2019年1月4日更新

 中島毅一郎朝雲新聞社社長(右)のインタビューに答える岩屋毅防衛相(大臣室で)


 昨年末、5年ぶりとなる新たな「防衛計画の大綱(防衛大綱)」と、その下で最初の5年間の主要事業と経費を示す「中期防衛力整備計画(中期防)」(19~23年度)が閣議決定された。新大綱・中期防では宇宙、サイバー、電磁波など新領域を含む全領域の能力を有機的に融合した「多次元統合防衛力」の構築を目指すとともに、給与面の改善を含む自衛官の処遇向上にも力を注ぎ、定年年齢の引き上げや再任用の拡大、女性の活躍推進、専門性の高い分野での退職自衛官の活用などに積極的に取り組む方針を打ち出した。日本を取り巻く安全保障環境がかつての想定よりも格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増す中、全国25万人の隊員を率いて新たな時代に向けて強いリーダーシップが期待される岩屋毅防衛大臣に昨年1年間を振り返っていただくとともに、新年の意気込みと抱負を聞いた。(聞き手・中島毅一郎朝雲新聞社社長)


 ――昨年(2018年)は空自で女性初の戦闘機パイロットや海自で女性初の護衛隊司令が誕生しました。陸自でも普通科中隊や戦車中隊などへの配置が女性自衛官に開放されており、全自衛隊で女性の活躍推進が進む中、大臣の女性隊員に対する期待と、今後の女性活躍推進に向けたビジョンをお聞かせください。

 岩屋大臣 防衛省・自衛隊においては、陸上自衛隊の普通科中隊や航空自衛隊の戦闘機操縦士など、従前から女性自衛官の配置制限を順次解除し、女性の活躍推進に努めてきたところです。

 女性自衛官も男性自衛官と同様に、自衛官としての素養と専門技能を習得し、厳格な規律の下で勤務することに何ら変わりはありません。他方で、例えば、災害派遣などを通じて自衛隊と市民社会との接点を重視する必要がある中、ともすると男性中心の考え方に偏りがちな自衛隊において、多くの女性自衛官が隊務に従事することにより、一層きめ細やかな配慮が行き届くようになるなど、女性自衛官の活躍推進は『多様な視点の活用』という点で大きな意義があると考えています。

 私も防衛大臣として、女性自衛官の全自衛官に占める割合を現在の約6.5%からさらに拡大させるよう、女性自衛官の採用を積極的に行うと同時に、各種のワークライフバランス施策や、女性自衛官のための施設整備といった施策についても強力に推進してまいります。


防衛力支える人的基盤を強化 自衛官の魅力向上を図り
職務にふさわしい処遇に

 ――昨年10月には「自衛官候補生」と「一般曹候補生」の採用年齢の上限が26歳から32歳に引き上げられました。急激な少子高齢化の中で、優秀な人材の確保にどのように取り組んでいかれますか。

 大臣 少子高齢化という社会構造の大きな変化に直面する中で、自衛隊の多様な任務を今後とも適切に行っていくためには、優秀かつ多様な人材を安定的に確保することが大事です。

 このような考え方の下、採用環境が厳しい中にあっても、より多様な人材を安定的に確保する観点から、採用上限年齢を引き上げて採用層の拡大を図るとともに、勤務環境や生活環境を改善し、自衛官という職業の魅力向上を図ることとしています。

また、自衛官の職務にふさわしい処遇を確保するとともに、育児や介護に伴う時間的制約のある隊員を含め、全ての隊員が持てる能力を十分に発揮できる環境整備を行っていきます。

 防衛省が真正面から取り組むべき重要な課題として、防衛力を支える人的基盤の強化に向け、総合的な取り組みを行ってまいりたいと考えています。


各国と防衛協力・交流を推進

 ――大臣は昨年10月のご着任早々、日豪外務・防衛担当閣僚協議「2プラス2」や、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での国際会議等にご出席され、各国との防衛交流・協力にも積極的に臨んでおられます。「自由で開かれたインド太平洋戦略」というビジョンの下、日米豪印4カ国の連携もますます重要となる中、今後の防衛協力・交流をどう進めていくのかお伺いさせてください。

 大臣 法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序は国際社会の安定と繁栄の礎です。特にインド太平洋地域は、世界人口の半数以上が生活している世界の活力の中核となる地域です。この地域を自由で開かれた「国際公共財」とすることは、国際社会の平和と繁栄を確保していく上で重要です。

 「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンの下、防衛省ではこれまでも、豪州、インド、ASEANをはじめとする地域のパートナー国との間で、共同訓練や能力構築支援、防衛装備・技術協力などのさまざまな防衛協力・交流を推進してきています。

 昨年10月10日の日豪「2プラス2」は着任早々の実施となりましたが、オーストラリアは・・・

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2018-2019

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