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 防衛関連ニュース

ソマリア沖・アデン湾海賊対処活動
10年の節目 水上、航空、支援 各指揮官に聞く

2019年1月8日更新

 同じく海賊対処に当たるロシア海軍派遣部隊指揮官のアンドレ・クリメンコ大佐(左)と記念品を交換する海自海賊対処水上部隊31次隊指揮官の東良子1佐


 ジブチ政府のマハムード・アリ・ユスフ外務大臣(右)を表敬した海賊対処航空隊33次隊司令の栗下明彦2佐


 ジブチ沿岸警備隊長のワイス・オマル・ボゴレ大佐(左)と握手を交わす支援隊10次隊司令の関谷拓郎1佐

 海賊による被害が多発したインド洋のソマリア沖・アデン湾で、2009年に自衛隊が「海賊対処行動」を開始し、今年で10年。活動当初は年間200件以上あった海賊事案も、現在は自衛隊や各国軍の取り組みにより、ほぼなくなった。しかし、ソマリアなど沿岸国の貧困は改善されてはおらず、海賊の危険性は依然、高い。現在、民間船舶などの護衛任務に当たる水上部隊、上空から警戒監視に当たる航空隊、ジブチ共和国に置かれた自衛隊活動拠点で警備などを担う支援隊の各指揮官から、現地の状況を伝えるレポートが届いた。(星里美)


所属の枠を越え一致団結
派遣海賊対処行動水上部隊31次隊 指揮官・東良子1海佐(1護衛隊司令)

 水上部隊31次隊は護衛艦「いかづち」と海上保安庁派遣捜査隊により編成されており、アデン湾を往復しながら民間船舶の直接護衛と、状況に応じて割り当てられた特定の海域で警戒にあたる「ゾーン・ディフェンス」を行い、海上の安全確保に努めています。

 近年、海賊行為の発生件数は自衛隊を含む各国海軍などによる海賊対処活動の継続や商船側による「ベスト・マネジメント・プラクティス」に基づく自衛措置の実施など、国際社会による海賊対策の成果により、低い水準で推移しています。

 しかし、ソマリア国内の貧困といった海賊問題の根本的な要因がいまだに解決していない状況を鑑みれば、海賊による脅威は存在しており、予断は許さない状況です。

 海賊行為から船舶を保護することは、・・・

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「基本の厳守」で保全の確保
 派遣海賊対処行動航空隊33次隊 司令・栗下明彦2海佐(21飛行隊長)

 航空隊は海自のP3C哨戒機2機を使い、第151連合任務部隊(CTF151)司令部との調整の下、決定した飛行区域において警戒監視を行っています。不審な船舶を確認した際は、海自護衛艦、他国艦艇および民間船舶に情報を提供し、求めがあれば直ちに周囲の安全を確認するなどの対応をとっています。

 現在のソマリア沖・アデン湾は、「国際海事局(IMB)年次レポート」によると2018年末時点の海賊などの事件発生件数は3件で、乗っ取られた船舶数や拘束された乗員数はいずれも「0」で推移しています。これは自衛隊を含む各国部隊による海賊対処活動などが大きく寄与しているものと考えます。

 海賊行為から民間船舶護衛を効果的に行うためには、情報共有の観点から関係国・関係機関などとの連携・協力を行うことが重要であり、各国艦艇間で、現場海域の海賊の状況について、適宜、情報交換を行っています。

 他国軍との交流を深めるため、・・・

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自衛隊を理解してもらう格好の場
派遣海賊対処行動支援隊10次隊 司令・関谷拓郎1陸佐

 ジブチに置かれた支援隊の主要な活動内容は、海賊対処行動水上部隊と航空隊の活動を支援するため、主要装備品の警護、拠点の維持・管理などを実施することです。

 遠く日本を離れ、全く異なるアフリカの文化・環境の中で、安全かつ円滑に活動をするためには、ジブチ官憲、駐留外国軍、各国大使館などからの支援が不可欠であり、さまざまな交流を通じて情報交換および信頼関係の醸成を行っています。

 海上交通の要衝であるアデン湾で発生する海賊に最も効果的・効率的に対処するため、ジブチはインフラ、治安なども含め、自衛隊拠点として非常に適した地域です。

 また、副次的効果として、多くの外国軍がジブチを基盤として海賊対処などの各種作戦を行っており、交流を通じて自衛隊の真摯な活動を理解してもらう格好の場となっています。

 共に海賊対処任務に当たる各国軍とは、海賊行為への対処・抑止という共通のゴールを有する部隊同士、常に認識の共有を図るとともに、情報交換、専門的識能に基づく知見の共有など、より効率的・効果的に任務を遂行するため、緊密に連携していく必要があります。

 各国軍とは・・・

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