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 防衛関連ニュース

海自遠洋練習航海部隊 所感文 マサトラン~パペーテ

2019年10月9日更新

 マサトランの港内に接岸するため艦上でロープを引く「かしま」の乗員(右)=7月25日


 メキシコ海軍基地を訪れ、装備品の研修を行う実習幹部たち(7月26日)


 「かしま」のヘリ甲板で行われた信号受信訓練で、乗員(手前)が出す手旗信号を読み取る実習幹部たち(奥)=7月28日

・・・他

全ては実任務への足掛かり

 環太平洋を時計回りに一周している海自の遠洋練習航海部隊(練習艦「かしま」、護衛艦「いなづま」で編成、指揮官・梶元大介海将補以下約580人)は、北・中・南米諸国の歴訪を終えて太平洋を横断し、8月10日に仏領ポリネシアのパペーテ(タヒチ島)に入港した。以下はメキシコのマサトランから南太平洋の〝楽園〟タヒチ到着までの実習幹部の所感文。


メキシコ・マサトラン寄港

足を運んで感じる国民性 宮野 博史 3海尉

 中南米最後の寄港地となったメキシコ・マサトランでは、入港歓迎行事で州知事や海軍関係者から「ここを自分の家だと思って過ごしてください」という言葉を何度も聞いた。実際に街に出てみると、街行く人々から「オラ(こんにちは)」と気軽にあいさつされたり、携帯で入港している艦の写真を見せてきて「これに乗っているの?」と質問されたりと非常にフレンドリーだった。

 両国は、日本にとっては初の平等条約を、メキシコにとってはアジアで初めて外交関係を結んだつながりの深い国である。実際に足を運んだからこそ分かる国民性や気候を肌で感じることができた。

笑顔が絶えない 気さくな人々 村瀨 尚弥 3海尉

 私の入港前のメキシコのイメージはサボテン、麻薬、テキーラだった。特に麻薬は、ニュースなどでよく聞く話で、治安には一抹の不安があった。しかし、入港して実際に町に出てみると、きれいな街並みと気さくな人々が私たちを迎えてくれた。

 特に印象的だったのは、町の人に笑顔が絶えないことである。目が合うと赤ちゃんから年配の方まで、みんなが笑顔を向けてあいさつしてくれた。また「ニッポン」と日本語で話しかけてくれる人も多く、すぐにアミーゴ(友達)になることができた。

「制服を着た外交官」を実感 前田 将宏 3海尉

 マサトランに入港し最も驚いたことは、現地の人々の海上自衛隊に対する関心の高さである。一般公開の開始時刻には、現地特有の暑さにも関わらず多くの人が集まり、思い思いに写真を撮ったり、乗員に話しかける家族連れの姿があった。

 そこで部隊では・・・

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マサトラン~パペーテ

タイムマシンのような生活 徳山 元貴 3海尉

 中米メキシコのマサトランから仏領ポリネシアのパペーテに向かう航路は、太平洋を西に進むため数日に一度、時刻帯変更がある。24時を迎えたところで、隣の時刻帯の23時に変更するため、1日が1時間長くなる。

 また、逆に1日が23時間になることもあれば、日付変更線を越えた際には同じ日を2回繰り返すこともある。時計を合わせるのが非常に面倒だが、時を進めたり戻したりすることは、まるでタイムマシンに乗っているような不思議な気持ちにさせられる。

「本質の理解」目指して訓練 大平 将吾 3海尉

 配乗替えから1カ月以上がたち、「いなづま」での実習にも慣れてきた。本航程後に再び配乗替えがあり、護衛艦で実習できる残り少ない機会であることを意識し、日々学べるものを吸収できるよう訓練に臨んでいる。

 基本を教える練習艦に対して、実任務にあたる護衛艦では応用的な訓練が行われるため、「本質」を理解していなければ状況が変化した際などに対応することができない。本航程を通じて、本質とはさまざまな要素が絡み合ったもので、理解するには時間を要することを実感した。

2艦乗り継ぎ体感したこと 村山 友介 3海尉

 マサトランからパペーテまでの航程では「いなづま」での訓練の集大成が求められ、指導官や乗員から熱い指導が続いた。

 私は随伴艦として護衛艦が派遣されている意義について、「実任務への足掛かりとその体感」だと考える。候補生学校や練習艦「かしま」で修得してきた基本が、実任務に就く護衛艦ではどのように応用されているのかを、2艦を乗り継ぐことで体感できた。

貴重な機会で先見性学ぶ 川嶋 万里奈 3海尉

 私たちは第2回目の「エンスン(少尉)デー」を迎えた。実習幹部が訓練について発案から企画、運営、実施まで全てを行う日だ。最初に個艦訓練が行われ、私はそこで運営に携わった。通常、自分たちで訓練を企画し実施する機会はないため、・・・

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